条件法とは、「もし~だったら、~だろう」という意味の文で、現実にはあり得ないような仮定について述べるときに使います。
条件法は、「もし100万円もらえたら何をする?」「もし無人島に行くことになったら何を持っていく?」とか、そういう「もしも」のお話をしたいときに使うよ!
条件法の構文は、以下の通りです:
Si + (主語) + (動詞の半過去形), (主語) + (動詞の条件法現在形)
ちなみに「si」は英語で言うと「if」にあたる言葉だよ。
「もし~だったら」の仮定にあたる条件節の動詞は半過去形になる点に注意しましょう。
「~するだろう」に相当する主節の動詞が条件法になります。
条件法の活用
条件法現在の基本的な活用
条件法の語幹は直説法未来と同じ(語幹は不定詞に由来)で、すべての動詞が共通の語尾変化をします。
直接法単純未来については、「フランス語の直接法単純未来」を見てね!
【parler】
【parler:話す】
(一人称単数)je parlerais
(二人称単数)tu parlerais
(三人称単数)il parlerait
(一人称複数)nous parlerions
(二人称複数)vous parleriez
(三人称複数)ils parleraient
条件法現在の活用語尾は基本的に「-rais, -rais, -rait, -rions, -riez, -raient」だよ!
être(エートる)の条件法現在の活用
条件法現在の「être」の語幹は「se」だよ!
(一人称単数)je serais
(二人称単数)tu serais
(三人称単数)il serait
(一人称複数)nous serions
(二人称複数)vous seriez
(三人称複数)ils seraient
avoir(アヴォワーる)の条件法現在の活用
条件法現在の「avoir」の語幹は「au」だよ!
(一人称単数)je aurais
(二人称単数)tu aurais
(三人称単数)il aurait
(一人称複数)nous aurions
(二人称複数)vous auriez
(三人称複数)ils auraient
条件法の例文
Si j’étais un chat, je dormirais toute la journée. もし私が猫だったら、一日中寝ているのに。
Si j’avais un frère, nous jouerions ensemble. 私に兄弟がいたら、一緒にゲームをするのに。
Si elle était célibataire, elle sortirait avec lui. もし彼女が独身だったら、彼と付き合っていただろう。
条件法は、やんわりお願いしたい時にも使うんだ。例を見てみよう。
J’aimerais connaître votre numéro de téléphone. あなたの電話番号を教えていただきたいのですが。
Je voudrais prendre une photo. 写真を撮りたいのですが。
Vous auriez un stylo ? ペンはお持ちですか。
現実的な仮定について述べる場合
「もし暇だったら、遊びに行く」のように、現実的な仮定について述べる場合は、条件法は使いません。
こういうときは、直接法現在や単純未来を使うよ!
Le week-end, si je suis libre, j’irai au cinéma. 週末、もし暇だったら映画に行く。
Si vous avez le temps, étudiez le français. 時間があったら、フランス語を勉強してください。