フランス語の人称代名詞

フランス語初級講座
マーモットさん
マーモットさん

英語の「I, my, me」のように、フランス語にも人称代名詞があるよ!

以下は、人称代名詞をまとめた表だよ。

人称代名詞一覧

主語になる人称代名詞

(単数人称代名詞)

  • 私が・私は:jeジュ
  • 君が・君は : tuテュ
  • 彼が・彼は : ilイル
  • 彼女が ・彼女は : elleエル

(複数人称代名詞)

  • 私たちが ・私たちは : nous
  • あなたたちが・あなたたちは : vous
  • 彼らが・彼らは : ilsイル
  • 彼女たちが・彼女たちは : ellesエル

(例文)

Je suis célibataireジュ・スイ・セリバテーる. 私は独身だ。

Ils travaillent toujoursイル・トラヴァイユ・トゥジュー. 彼らはいつも働いている。

直説目的語と間接目的語

直接目的語「~を」

「誰々を愛する」「誰々を探す」など、動作の直接的な目的語を「直接目的語」といいます。

フランス語の「直接目的語」は、動詞との間に前置詞を挟まない語で、日本語では助詞の「を」を伴う語に相当します。

基本的には、「~を」=「直接目的語」でOKです!

例)

Je t‘aimeジュ・テム. 私は君を愛する。(me, te, le, laが母音または無音のhから始まる動詞の前に置かれる場合、それぞれm’, t’, l’の形になる

Je la regardeジュ・ラ・るガルドゥ. 私は彼女を見る。

でも、フランス語では「直接目的語」でも、日本語では「~を」よりも「~に」と訳される場合もあるということを、頭の片隅に入れておきましょう。

例えば、「appeler」は日本語に訳すと「誰々に電話をする」という意味ですが、「appeler Jean」

のように、動詞のすぐ後に前置詞を挟まずに目的語を置くことができるので、この場合の「Jean」は

間接目的語ではなく、直接目的語ということになります。

マーモットさん
マーモットさん

こんな風に、基本的には「à」など前置詞を挟む必要がなければ「直接目的語」と見なされるんだ。直接目的語か間接目的語か、どちらを取る動詞なのかわからない場合は、調べて確認しよう。

間接目的語「~に」

間接目的語は、「~に話す」「~にあげる」など、行為の受け手を表します。

例)

Je lui demandeジュ・リュイ・ドゥマンドゥ. 私は彼にたずねる。

Elle me téléphoneエル・ム・テレフォンヌ. 彼女が私に電話をする。

文中で目的語の置かれる位置

基本的には、目的語となる人称代名詞(=補語人称代名詞)は、動詞の前におかれます。

マーモットさん
マーモットさん

補語人称代名詞の語順は、次の通りだよ!

主語(ne)+ 補語人称代名詞 + 動詞 (pas)

複合過去の場合:主語(ne)+ 補語人称代名詞 + 助動詞 (pas) + 過去分詞

例文)

J’appelle ma mèreジャペル・マ・メーる. 私は母に電話をする(母を呼ぶ)。

→(補語人称代名詞を使った文)Je l‘appelleジュ・ラペル. 私は彼女に電話をする(呼ぶ)。

→(補語人称代名詞を使った否定文)Je ne l‘appelle pasジュ・ヌ・ラペル・パ. 私は彼女に電話をしない(呼ばない)。

Jeanne a dit “Bonjour” à son amiジャンヌ・ア・ディ・ボンジュー・ア・ソン・アミ. ジャンヌは彼女の友達に「こんにちは」と言った。

→(人称代名詞を使った文)Elle lui a dit “bonjour”エル・リュイ・ア・ディ・ボンジュー. 彼女は彼に「こんにちは」と言った。

→(人称代名詞を使った否定文)Elle ne lui dit pas “bonjour”エル・ヌ・リュイ・ディ・パ・ボンジュー. 彼女は彼に「こんにちは」と言わない。


1つの文の中で2つ以上の補語人称代名詞を使う場合は、次のような語順になります。

主語 + (me, teトゥ, nous, vous) + (le, la, les) + (luiリュイ, leurルーる) + 動詞

例文)

Je donne une pomme à Paulジュ・ドヌ・ユヌ・ポム・ア・ポール. 私はポールに一個のりんごをあげる。
→(補語人称代名詞を使った文)Je la lui donneジュ・ラ・リュイ・ドヌ. 私は彼にそれをあげる。

Anne et Paul aiment leurs chiensアンヌ・エ・ポール・エム・ルーる・シアン. アンヌとポールは彼らの犬を愛している。
→ (人称代名詞を使った文)Ils les aimentイル・レ・ゼム. 彼らはそれらを愛している。

強勢形

主語や目的語を強調したい時や人称代名詞が前置詞の後に置かれる時、「強勢形」と呼ばれる形になります

マーモットさん
マーモットさん

強勢形が使われる状況を、以下にまとめたよ!

1)主語を強調する時

Ma femme va au travailマ・ファム・ヴァ・オ・トらヴァイユ, et moiエ・モワ, je travaille à la maisonジュ・トらヴァイユ・ア・ラ・メゾン. 妻は出勤しているが、私はというと、自宅で仕事をしている。

2)前置詞(à, avec, pour, vers, avant, derrière, après, sans)の後に置かれる

Je voyage avec euxジュ・ヴォワイヤージュ・アヴェク・ウー. 私は彼らと旅行をする。

Je fais des courses pour toiジュ・フェ・デ・クるス・プーる・トワ. のために買い物をする。

3)接続詞(et, ou, ni)の後に置かれる

J’habite à Parisジャビッタ・パり. Et vousエ・ヴ ? 私はパリに住んでいます。あなたは?

C’est lui ou elleセ・リュイ・オ・エル ? それは彼女か?

Ce n’est ni moi ni vousス・ネ・ニ・モワ・ニ・ヴ. それはでもあなたでもありません。

4)c’est・ce sontの後に置かれる

C’est moiセ・モワ. それはだ。

Ce sont ellesス・ソン・エル. それは彼女たちだ。

5)比較文でのqueの後に置かれる

Ils sont plus âgés que nousイル・ソン・プリュ・アジェ・ク・ヌ. 彼らは私たちより年上だ。

Tu es plus grand que moiテュ・エ・プリュ・グラン・ク・モワ. 君はより背が高い。

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