直接法複合過去とは?
フランス語で最もよく使われる一般的な過去形は、「直説法複合過去」です。これは、「昨日ピザを食べた」「去年パリに行った」のように、ごく普通の過去形の文をつくる際に使います。
複合過去は、「助動詞(avoirまたはêtre)+過去分詞」を組み合わせて作ります。
フランス語の複合過去は、avoirでつくるパターンと、êtreでつくるパターンの2つがあるよ!
ちなみに、avoir と être の活用については、「動詞être・avoirの活用:直接法現在」を見てね!
それじゃあ、それぞれのパターンについて詳しく紹介していくね!
過去分詞のつくり方
フランス語では、過去分詞をつくるのは割と簡単です。
以下、過去分詞のつくり方のルールをまとめました。
- 不定詞の語末が「er」で終わる動詞の場合 → 語末が「é」になる
例)donner(あげる)→ donné
manger(食べる)→ mangé - 不定詞の語末が「ir」で終わる動詞の場合 → 語末が「i」になる
例)finir(終える、終わる)→ fini
choisir(選ぶ)→ choisi - その他、不規則な活用をする動詞
voir(見る) → vu
prendre(取る) → pris
faire(する、作る) → fait
écrire(書く) → écrit
mettre(置く) → mis
être(~だ) → été
avoir(~がある、持っている) → eu
lire(読む) → lu
パターン1:avoir(アヴォワーる) + 過去分詞
最も多いのは、avoirを使って複合過去をつくるパターンです。
それじゃあ、例文を見ていこう!
J’ai mangé une crêpe hier. 私は昨日クレープを食べた。
Tu as vu ce film ? 君はあの映画を見た?
Ma petite soeur a donné des fleurs à ma mère. 私の妹は母に花をあげた。
Nous avons écrit une lettre à nos professeurs. 私たちは先生に手紙を書いた。
Avez-vous lu ce livre ? あなたはこの本を読みましたか?
Gabrielle et Chloé ont voyagé à Nice. ガブリエルとクロエはニースを旅行した。
パターン2:être + 過去分詞
「aller(行く)」、「venir(来る)」など移動に関わる動詞や「devenir(~になる)」など状態の変化を表すいくつかの自動詞は、複合過去をつくるのにêtreを使います。
- êtreを使って複合過去をつくる移動を表す動詞
aller (行く)→ allé
venir (来る)→ venu
arriver (到着する)→ arrivé
partir (出発する)→ parti
sortir (出る)→ sorti
entrer (入る)→ entré
descendre (降りる)→ descendu
rester (留まる)→ resté - êtreを使って複合過去をつくる変化を表す自動詞
devenir (~になる)→ devenu
naître (生まれる)→ né
mourir (亡くなる)→ mort
「être + 過去分詞」の形を取る複合過去の注意点として、過去分詞は主語に性数一致することを覚えておきましょう。
- 主語が男性複数の場合:過去分詞にsが付く
- 主語が女性複数の場合:過去分詞にesが付く
「être + 過去分詞」のパターンは、主語と過去分詞の性数に注意だね!
それじゃあ、例文を見ていこう!
(話者が男性)Je suis allé en France. 私はフランスに行った。
(話者が女性)Je suis allée en France. 私はフランスに行った。
(主語が男性)Il est rentré du travail.
(主語が女性)Elle est rentrée du travail.
(話者が男性複数)Nous sommes devenus des ingénieurs.
(話者が女性複数)Nous sommes devenues des ingénieurs.
(主語が男性複数)Hier, ils sont restés à la maison.
(主語が女性複数)Hier, elles sont restées à la maison.