私はフランス人のパートナーと10年間、パリ郊外に暮らした経験があります(現在は日本に帰国しています)。
今回は、10年の間に私が経験した、日本ではあまり知られていない意外なフランスの一面をご紹介したいと思います。

フランスって、実は○○だった!
日本食が大人気!
フランスに来て、日本食を出す飲食店の多いことに驚きました。パリなど大きな街には、どの界隈を歩いていても日本食レストランらしき店を見かけます。
とはいえ、日本人の料理人が作っている店は稀で、ほとんどは日本以外のアジア系の人たちのお店のようでした。そういった店の特徴をまとめると・・・
- 味噌汁とサラダがメインの料理よりも先に出される(「前菜」扱い?)
- 「寿司のネタがサーモンばかり」
- 「焼き鳥と寿司という不思議な組み合わせのセットがある」
- 「牛肉のチーズ巻き」という焼き鳥(?)がある(意外とおいしい)
- 「お寿司に加えて、お茶碗によそわれたご飯がつく(なぜか日本米ではなくタイ米)」
- 「味噌汁をレンゲで飲む(しかもお椀ではなくお茶碗のような器に入っている)」
など、私たちのよく知っている日本食とは違うものでしたが、そのような形でフランスでも受け入れられているようです。
日本の食べ物でいうと「ナポリタン」「天津飯」みたいな、本国にはない「なんちゃって〇〇料理」といった感じでしょうか。
ちなみに、日本人が経営している日本食レストランもありますが、「なんちゃって日本食レストラン」に比べると少ないと思います。

本物の日本食レストランは、パリ2区など日本人が多く集まるエリアに割とたくさんあるよ!
ご飯に甘い醤油をかけて食べる
上記の「本国とはちょっと違う日本食レストラン」でお茶碗によそわれたご飯を食べる際、フランスの方々は甘い醤油をドバっとかけて召し上がっていました。
日本ではどちらかというと、「醤油掛けご飯」は何となく後ろめたい行為だと思うので、堂々とやっている様子に驚きました。塩分のとりすぎもちょっと心配です。
ちなみに、日本でおなじみの醤油メーカー、キッコーマンはフランス人向けに甘い醤油をフランスで販売しているそうです。

彼らは、ご飯とおかずを口の中で混ぜる習慣がないからなんだろうね。
謎の日本製アニメ『Goldorak』の知名度が抜群
もしかしたら、北野武やドラゴンボールよりもフランスで知名度が高いかもしれないのが、『Goldorack』こと『UFOロボ グレンタイザー』という日本アニメ。

このアニメ、知ってる?

フランス人の知人に「日本人ならこのアニメ、知ってるよね?」とDVDのパッケージを見せられたものの、見たことも聞いたこともないアニメで戸惑いました。ネットで調べたら、『マジンガーZ』シリーズの三作目とのこと。
日本では昭和のロボットアニメオタク以外には知られていなさそうな作品ですが、フランスではある程度以上の年代の人は皆知っているそう。
日本生まれなのに本国よりもフランスで愛されている、面白い例です。
犬も電車に乗ってくる
日本では、犬や猫など動物はキャリーケースに入れて電車に乗らなければなりませんが、フランスでは犬が堂々とむき出しで車内に乗り込んできます。最初は驚きましたが、結構おとなしい子が多く、車内でトラブルになっているのは見たことがありませんでした。
とはいえ、フランスの改札口の機械はいい加減なところもあるので、改札の扉に挟まれて「キャン!」と悲鳴を上げていた可哀そうな小型犬を見たことはあります。フランスでわんちゃんと電車に乗る際は、お気を付けを。
海外に行くと、驚くことがたくさん!
マスメディアの紹介ではその国の良いところばかり紹介されがちですが、実際に自分で行ってみると、ちょっと残念なところやヘンテコなところも見られて、とても面白いものです。

君も、自分の足で世界に面白ネタを探しに行ってみたらいかが?